北海道の県民性(道民性と言った方が正確でしょうか)について書いてみようと思います。基本的に郷土愛、地元愛が強いです。地元愛の都道府県別ランキングを幾つかのネット記事で読んだ事がありますが、大抵北海道は1位か2位です。沖縄と常にトップを争っている感じです。
なぜ北海道は郷土愛、地元愛が強いのでしょうか?理由の1つは、広さ、景色の美しさ、食べ物の美味しさ、流氷観光等北海道でしか体験出来ないアクティビティーなど、他の都府県の人々が羨み憧れる魅力に満ちているからです。あるイベントのテレビCMで、北海道対全国の美味しいもの対決、というのを見た事があります。確かに、北海道だけで、他の46都府県を相手に出来る程、美味しいものがたくさんあります。食は一例に過ぎませんが、道産子は北海道の魅力に絶対の自信を持っています。
もう1つの理由は、北海道の歴史と関係があります。北海道は明治に入ってから、全国から入植者が押し寄せました。広い大地を、冬場は想像を超える過酷な環境の中、木を切り倒し、畑へ道路へと開拓してきた訳です。つまり、歴史は他の都府県よりずっと浅いのですが、自分たちで街を作り上げた!その意識がとても高いです。その意識がそのまま郷土愛地元愛に繋がっていると思われます。
北海道の人の他の特徴としては、地理に弱いです。津軽海峡から南は僕らからすれば全部一緒!と言う道産子に会った事がありますが、本州、四国、九州の地理、どこに何県があるかなど、正確に理解している人は稀です。むしろ、本州四国九州を一括りに「内地」と呼びます。とてもおおらかな国民性かもしれません。
北海道出身者にはやはり北海道の話題が好まれることは言うまでもありません。また、北海道はとにかく広いです。海岸線を一周すると2500キロを超えます。当然各都市がとても離れていることもあります。例えば、札幌と函館。距離にすると300キロくらいあります。これは、東京名古屋間くらいの距離です。また函館から最北端の稚内は600キロくらい離れています。これはもう東京と神戸くらい離れている訳です。他の都府県の人がイメージするよりもずっと、北海道は広いのです。
北海道人は初対面ではぶっきらぼうであまり話さない人も少なくありません。シャイな人の方が多いと思います。打ちとけるにもそれなりに時間が必要です。でも一旦仲良くなるととても良くしてくれます。とにかく寛大です。ジャガイモのおすそ分けが箱のまま、という話もよく聞かれます。郷土愛地元愛が強い、内地の話は苦手、そしてとにかく北海道は広い。そして広い大地に住む道産子もまたおおらか。北海道の国民性をまとめると、こんな感じでしょうか